ロウケツ染めのジャワ更紗をご存じですか?この布をインドネシア語でBatik・バティックと言います。伝統美のミニ知識をちょっと覗いてください。

バティックへのお誘い
バティックの語源・歴史
技法の違いと品質
バティックの地方色
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バティック生産の主要な町村はジャワ島に集中していて歴史も地方色も特徴があります。その幾つかの町をご紹介しましょう。ジャワ島の西部チルボン、プカロガン、中部ジョクジャカルタ、ソロ、マドゥラ島、スマトラ島のジャンビです。どの町も工房の見学は可能のようです。
バリ島には本来バティック生産の歴史はありません。しかし、現在は旅行者がパレオとして愛用するカインパンタイ(浜辺の布)と呼ばれているトロピカル模様やむら染めのロウケツ染めが大量に生産されています。

インドネシアバティック工房を知るおすすめ書
「ジャワ更紗・今に生きる伝統」
小学館刊
伊藤ふさ美 小笠原小枝著 \1,600


チレボン(Cirebon)

ジャワ島西部に位置する港町は古くから近隣国の文化が交流する拠点でした。雨雲を意味した赤や青の濃淡は中国文化の影響を受けています。代表的なメガ模様はグラデーションの重め染めです。


プカロガン(Pekalongan)

ジャワ島北西部に位置する町です。植民地当時オランダが持ち込んだ絵葉書、壁紙、陶器等からの花柄が特徴です。布端の一部デザインや色彩の違う布をパギソレ(朝夕)といい1枚で2枚の布を持っているかのように使い分けて着用します。


ジョクジャカルタ(Jogjakarta)

ジャワ島中部に位置するバティック発祥の街は現在も王家が存続しています。パランと呼ばれる斜め模様と茶色、白、黒の色彩は王族以外の着用は禁じられていた時代もあったほどの格式高いバティックです。模様に動物、植物等のモチーフが使われることはあまりありません。

王宮の制服もバティック。
ジョクジャカルタで
男性はシャッ、女性はサロン(ロングスカート)として正装での着用。
大学の卒業式会場で。


ソロ(Solo)

「ブンガワン・ソロ」の歌で知られるソロ河のある町はジャワ中部に位置します。ジョクジャカルタ同様に王国の歴史がある古都です。王宮文化が色濃くて明るい茶色と黄色が特徴です。


マドゥラ島(Madula)

ジャワ島北東部に位置した小さな島の三地域で生産されています。太いチャンティン使いは勢いがありロウ線は荒く、素朴かつ魅力的です。天然の茜染で有名です。


ジャンビ(Jambi)

スマトラ島北中部に位置する港町はマラッカ海峡に面した古くからの東西交易の中継地であり内陸交通の拠点でもありました。その為ジャワ島、インド更紗、アラブ文化の影響を受けて多彩なモチーフがあります。


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